健康を保つ方法は、内欲を我慢し、外邪を防ぐことです。【ブログ記事:養生訓より】

健康を保つ方法は、内欲を我慢し、外邪を防ぐことです。【ブログ記事:養生訓より】


『健康を保つ基本は内欲を我慢することです。基本をきちんと行えば、生命力が強くなり、外邪(外的な要因)に冒されることもありません。内欲を我慢せず、生命力が弱くなれば、外邪(外的な要因)に冒されやすく、大病を患い長生きはできません。

内欲を我慢する上で大切なことは、飲食を程々にし食べ過ぎないことです。胃腸に悪く、病気を引き起こすようなものを食べてはいけません。好色を慎んで、精気を無駄にしないようにするべきです。長時間眠ることをさけ、長時間座ったままでいることをさけ、時々、身体を動かして気分転換することです。特に食後には散歩をするべきです。もし長時間座ったままでいて、また食後にすぐ横になったりすると、食べた物がまだ十分に消化されていないので、消化が滞ってしまい病気になり、これを続けていると、元気(生命力)が出ず、身体が弱くなります。

いつも元気(生命力)を減らさないように、喋り過ぎず、七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)を程々にして、特に、怒り、悲しみ、憂いの感情を少なくするべきです。欲を我慢して、平常心を保ち、気持ちをやわらかくして、荒々しくせず、静かに騒がしくないようにしましょう。心はいつも平穏であるべきです。憂いたり、苦しんだりすべきではありません。これらのこと全てが、欲を我慢して、元気(生命力)を保つことにつながるのです。

 

また、風寒熱湿の外邪を防ぎ、身体を冒されないようにすべきです。これら内外の数々のことを慎んで行うことが健康を保つために、大変重要なことです。これらのことを慎んで守らなければなりません。』
 
~ 養生訓(貝原益軒) 巻第一より ~
上記は、私が趣味の範囲で訳したものです。

 

後半で、七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)を程々にすることや、"平常心を保ち、気持ちをやわらかくして、荒々しくせず、静かに騒がしくないようにしましょう。心はいつも平穏であるべきです。憂いたり、苦しんだりすべきではありません。"とあります。
 

これはストレスが病気の原因になるということかもしれません。身体だけでなく、心(メンタル)にも気を配らなければならない、心の病気になれば、身体も健康ではいられなくなる・・・ようなことをおっしゃっているのかもしれませんね。