外から取り入れる物に頼り過ぎてはいけません。【ブログ記事:養生訓より】

外から取り入れる物に頼り過ぎてはいけません。【ブログ記事:養生訓より】


「人の元気(生命力)とは、もともとは、天地万物を生まれさせる『気』です。
 

この『気』が人の身体の根本をなすものであり、この『気』がなければ人は生まれてきません。生まれてきた後は、飲食や衣服や住居など身体の外にある物の助けにより、元気(生命力)が養われて命を保つことができます。飲食物や衣服、住居等もまた、天地から生まれてきたものです。すなわち、人が生まれてくるのも、養われるのも、全て天地と父母の恩恵によるものなのです。
 

 外物(外から入ってくるもの)を元気の養分とする飲食を控えめにすれば、生まれつきに持っている内なる元気(生命力)を養い、長生きし天命を保つことができます。もしも、外物の養分をとり過ぎれば、内なる元気(生命力)が外からの養分に負けて病気になってしまいます。病気が重くなり、元気(生命力)がなくなってしまえば、死んでしまいます。たとえば、草木に水と肥料をやり過ぎれば枯れてしまうのと同じです。
 

 したがって、人は心の内に楽しさをもとめて、飲食などの外からの養分を軽くするべきです。外からの養分をとりすぎると、内にある元気(生命力)を損なってしまいます。」


 

~ 養生訓(貝原益軒) 巻第一 総論上より ~
上記は、私が趣味の範囲で訳したものです。


 

ついつい食べ過ぎてしまって、それを続けていると、肥満になって、メタボになって、いつの間にか生活習慣病になって、そして大病に・・・。
 

眠れなければ、睡眠薬などの外から身体に入れるものに頼ってしまう・・・。

もちろん食べなければ生きていけないし、どうしてもの時は薬に頼ることもあるだろうし、でも、過度すぎてはいけない、ほどほどにしなさいということでしょうね。


 

それでは、また・・・。